当社は電池セルの製造や電池システムに取り組んできた経験により、電解液が電池本体に及ぼす影響について試験する独自のシステムを有しています。
以下のような各種試験装置による性能評価を実施しています。
VRFB 1セル分の試験装置であり、電解液の各種性能評価に使用します。
ミニセル試験装置の10セット程度を恒温槽に収納し、電解液の温度特性(0℃~55℃)による各種電解液性能評価や、電解液が析出する限界試験等が試験できます。
電解液の安定性評価装置は、電解液の温度による析出等の安定性を確認します。安定性確認の為、顕微鏡に温調ステージとカメラを組合せ、高温での正極側バナジウム電解液(V価)の安定性評価と低温時の負極側バナジウム電解液(Ⅱ価)の安定性評価を実施します。(安定性評価は析出粒子の析出状況を特定波長の強度変化等で検出するものです。)
電解液の充放電を繰返し、電解液の性能評価を実施します。電解液の充放電回数は、300サイクル以上で性能が安定すれば安定した電解液であると判断できます。
充放電サイクル数による各種性能試験(サンプル)