バナジウムレドックスフロー電池は、大きく3つで構成されます。
VRFBは、正極・負極の電位差がある液体を循環させることで電子の移動を行い充放電する仕組みです。 他の蓄電池が、電極の化学変化で充放電をするのに対し、電解液の化学変化(酸化還元)で充放電を行うため、長期間能力を維持することが可能です。
耐熱等の必要がないため電池本体の寿命が長く、約20年の電池設計が可能と言われています。また、他の電池が充放電の回数に限りがあることに比べ、VRFBは充放電が無制限とされており、電解液は半永久的に使用可能なため、20年以降のコストダウンが可能と考えられます。
電解液は不燃性であり、電池の運転は常温で行われるため、発火や爆発などの危険性はありません。
蓄電量を電解液の量で、出力を電池セルスタック の大きさで個別設計することが可能なため、自由な設計が可能です。
蓄電池は、「出力変動緩和」「平滑化」「ピークカット(昼夜電力使用量格差是正)」「非常用電源(緊急災害用)」「スマートグリッド」等、様々なニーズで利用が考えられています。 VRFBは、規模に応じてカスタマイズが可能であり、今後様々なエネルギー構築への活用が期待されます。
日中の太陽光発電の余剰分や、料金の安い夜間の電力を蓄電し、太陽光発電ができない夜間や需要が増える時間帯に放電。